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大人がはまる紙芝居
醍醐(だいご")味は「生」のやりとり


顧問の加藤武郎さんの紙芝居実演を見るサークル「原っぱ」のメンバー=8日、東村山市中央図書館で
 「『ごんぎつね』のごんが死んだのは悪いことをしたからですか、と小学生に聞かれて、どきっとしました。子供って、本質的なところをずばりと突いてくる」

 さる8日、東村山市中央図書館。紙芝居サークル「原っぱ」の反省会が開かれた。議題は、2月初旬に行った、市内の公立小中学校での紙芝居公演。同会は、東村山市教育委員会が実施する「いのちとこころの教育週間」に4年前から参加しており、今年も、命を尊重する内容のいわゆる「教育紙芝居」を演じた。

  同会の発足は5年前。会員は40代から70代まで女性を中心に27人。ただ演じるのではなく、紙芝居の歴史を学び、作品を読み解き、互いの読み方を批評し合う。硬派、というか、かなり真面目なグループだ。

  「はまるんですよ。紙芝居と聞くと、子供向けのあれね、というふうに思うでしょう? でも、そんな単純なものじゃないんです。大人が感動するものもたくさんあるし、読むのも奥が深い。先入観を持たずに触れてみてほしいですね」

  そう話すのは、同会代表の真野朋子さん(48)。「公演の場がほしいから」という理由で、市内のデイサービスや障害者施設でのボランティア公演も定期的に行っている。さらに、会員それぞれが個人的なボランティアで各所に出かけているという。

  そこまで夢中になる理由って?

  「醍醐味は『生』のやりとり。会場とうまくコミュニケーションをとれているか、その場で結果が出る。会場と向き合う紙芝居は、近い目線で読む絵本とも、台本通りの演劇とも違う。独自の世界があるんですよ」

  と、同会を指導する紙芝居研究家の加藤武郎さん(70)。

  来年2月の小学校での公演も依頼されており、すでにメンバーの気持ちは次回公演へと向かっている。



 
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