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50年前に手作りで制作されたジオラマが、西東京市郷土資料室(西原町4丁目、西原総合教育施設内)で展示されている。
制作したのは、当時シチズンの田無工場に勤務していた若者3人。市に寄贈した後は展示を見ることもなく、いつしかその存在を忘れていたが、この1月、郷土資料室にあると知って50年ぶりに集まった。
さる1日には、監修した佐藤政美さん(97)も訪れ、「廃棄されているものと思っていた。現役で使われているなんて驚き」と感激しながら、4人は昔話に花を咲かせていた。
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「展示されているとは驚き」
ジオラマは幅約85・5cm、高さ約47・5cm、奥行き約28・5cmで、全12点。奈良時代の野焼きの場面に始まり、用水掘削、鷹狩りなど郷土史の変遷に合わせて展開する。
制作は1959年で、田無町公民館開館に合わせて作られた。主宰は「田無文化協会」。郷土史への
市民の関心が薄いのを憂えたメンバーが集まった市民グループで、毎日新聞の学芸部記者だった佐藤さんも加わっていた。 |
実際の作業に当たったのは、安藤勝昭さん(69)、石橋純一さん(69)、中村皓一さん(73)。文化協会の一人、故・丑山一男さんがシチズンに勤務していたことから、シチズンの社員で絵が上手な中村さんに白羽の矢が立ち、安藤さん、石橋さんも参加することになった。
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学校開校のジオラマを見る制作者の4人=1日、西東京市郷土資料室で |
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制作期間は3カ月ほどで、3人は勤務後、連日5、6時間を制作に費やした。休みの日は朝から晩まで熱中し、幾晩か徹夜もしたという。文化協会には佐々総合病院の2代目院長、故・佐々正達さんも名を連ねており、3人は、佐々さん宅の一室を作業用に借りて通った。「奥様がよく夜食を出してくださった」と3人はなつかしがる。
ジオラマは、ボール紙を切り抜き、ポスターカラーで絵を描き、野原はヘチマを乾燥させて作るなど、工夫をこらした。
完成後は、市に寄贈。しばらく田無町公民館で展示されていたが、いつしか行方が分からなくなっていた。
今回の再会は、安藤さんが、郷土資料室勤務の渡邊明徳さんを訪ねたのがきっかけ。二人は、渡邊さんの前任部署の総合体育館で知り合い親しくしていたが、渡邊さんは2年前に郷土資料室に異動されていた。
50年ぶりに自作のジオラマが飾られているのを見た安藤さんはびっくり。久しく連絡の途絶えていた中村さん、石橋さんに電話をし、家が近かった佐藤さんを訪ねた。
こうして、再会が実現。当日は思い出話が尽きなかった。
郷土資料室の渡邊さんによると、ジオラマは10年ほど前から資料室にあるが、保管された経緯は不明とのこと。渡邊さんは「手作りの温かみがあり、子供にも人気があるんです」と話す。
なお、制作には版画家の池上俊夫さんもかかわったが、他界している。
問い合わせは郷土資料室(TEL:042-467-1183)へ。月・火休館。
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