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地域社会

還暦の“野球少年”たち
健康と仲間づくりに
還暦軟式野球
60歳を過ぎてようやく公式戦に出場できるアマチュア野球の集まりがある。

  その名も「東京都還暦軟式野球連盟(TKR)」。都内の55チームが、春と秋のリーグ戦を戦っている。

  地元にも幾つかチームがあり、中には全国大会に出場した強豪チームもある。(取材記者:木瀬貴吉)
全国大会出場チームも

 10月2日から兵庫県内で開催された第21回全日本還暦軟式野球選手権大会(全日本還暦軟式野球連盟主催)に出場したのは、小平市と西東京市のメンバーを中心とする「静和クラブ」で、1997年設立の同チームにとって初の全国大会出場となった。しかも、全国64チーム中、堂々のベスト8。

  34人のメンバーをまとめる監督の竹島賢二さんは36年生まれの69歳。チーム最高齢の田中秀一さん(83)が代表を務める。

  「全国大会の目標は1勝だった」という竹島さんだが、かつては甲子園出場を目指した主砲の棟平久雄さん(64)の活躍もあり、地元の「阪神ロイヤルズ」などを相手に3勝をあげた。

  来年の大会は愛知県内で開催されるが、現地までの遠征費用が自前であることや、メンバーの半数が現在も嘱託などで仕事があるため休暇調整が大変といったハードルもあり、「来年も絶対に出場しようと言いきれない面もある。が、健康と仲間づくりが目的なので、これからも週1回の練習と試合は欠かさずやっていきたい」と話す。

リーグ戦に一喜一憂

 一方、全国大会は「夢の夢」という地域密着型の還暦野球チームが「東京レインボーズ」だ。西東京市民を中心に22人が毎週火曜と土曜に同市内のグラウンドで汗を流す。

 99年設立で、「全員野球」をモットーに静和クラブと同じTKRのリーグ戦を戦うが、こちらは9部まであるうちの下から2番目の8部リーグで戦う。

 このチーム、これまで10回のリーグ戦に参加し、常に昇格か降格のいずれかを味わっている。リーグ戦ではそれぞれ5〜6チームが総当たりで戦い、上位2チームが昇格、下位2チームが降格するルールなのだが、監督を務める長田豊一郎さん(66)が、「安定という言葉は似合わない」と認めるように、波乱万丈の成績が続いている。


全国大会に出場した静和クラブのメンバー=10月2日、兵庫県西宮市で
 しかし、地域の人々の交流という面で、このチームが果たす役割は大きい。

 60歳で定年退職し、「地元に一人も知り合いがいないことに愕然(がくぜん)とした」という中田勲さん(67)は、東京レインボーズで新たな仲間を見つけた一人だ。今では、守備の要となるキャッチャーとしてチームに欠かせない存在となっている。



練習後は「乾杯」


 現在は2部リーグで優勝を目指して戦う「静和クラブ」と8部リーグで3戦全敗(14日現在)と苦戦する「東京レインボーズ」に共通するのは、練習後の反省会で、いずれもビール瓶の栓が勢いよく開けられることだ。

 東京レインボーズの長田監督は、「“百薬の水”つきだから、反省会がいちばん楽しい」と言えば、静和クラブで指名打者を務める黒木勇さん(69)も、「練習後が健康に悪い」と家族に言われ続けていると告白する。が、「妻たちは何かと出かける用事があるが、男は定年するとそれがない。家にこもっていても飲んでしまうのだから、汗を流したあとのビールのほうがずっと良い」との“反論”も。



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履歴
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根付け!郷土愛 谷戸音頭(2008年6月18日)
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