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高齢者見守りのシンポ
「さりげなく」から「積極」へ

西東京市


「地域ささえあい」をテーマに開かれたシンポジウムの様子=4月23日、西東京市保谷こもれびホールで
コミュニティー再生へ新事業の報告も

 住民が高齢者を見守っていこうという「地域ささえあいネットワーク」を2004年から続けている西東京市で、今年1月から、新たな見守り事業がスタートしている。これまでの仕組みは「さりげなく見守る」がキーワードだったが、曜日を決めて高齢者宅を訪問するなど、より積極的に、個人とかかわっていくというもの。栄町地区がモデル地区となり先行しているが、今夏から、全地域で始まる見込み。さる4月23日には、その実践報告などが市ほかの主催で開かれ、200人を超える市民が詰め掛けた。

 「ささえあいネットワーク」は、2002年に同市内で起きた孤独死をきっかけに、住民や市内事業者が一体となって、高齢者の安否や異変がないかを見守っていこうと続いている。それぞれの日常生活・業務の中で、さりげなく気にかけていくというのが趣旨で、さる3月現在で、参加者は個人334人、団体は57団体。負担感が少ない分、参加しやすいが、「何もしていないような気がする」「どのような活動をすればいいか分からない」などの声も聞かれる。

  そうした中、同市栄町地域包括支援センター管轄のエリアをモデル地区に、見守ってほしいと希望する高齢者を、地域住民が担当制で見守るという事業が始まっている。

  具体的には、見守りを希望する高齢者は、同センターに事前に登録。モデル事業にあたっては、4人の希望者があった(途中で1人辞退)。一方、見守る側には住民14人が参加。1人の高齢者に対し、住民2〜S人がグループを作り、週に1、2回、家屋の外から日中に雨戸が閉まったままでないかなどの確認をしている。訪問も行うが、高齢者の心理的負担を考慮し、現状では月1回にとどめている。

  実施していく中で、日を決めて見守りをすることの課題も幾つか見つかった。とりわけ、交流のきっかけになったという面がある一方、「事業」と位置づけることで、そこに義務感が生じるという堅苦しさが残る。

  地域福祉を進める市や社会福祉協議会などは、同事業や、「ささえあいネットワーク」、小学校通学区域ごとに組織する住民懇談会「ふれあいのまちづくり事業」、自治会など、さまざまな事業・団体が補完し合いながら複合的なネットワークができることを意図する。

  報告会では、西東京市社会福祉協議会地域福祉課の丸木敦課長が「高齢者の状態次第で、ゆったりした見守りから、しっかりした見守りが必要になる。さまざまな連携によって、その移行がスムーズになれば、誰もが安心して暮らせる町になるはず」などと話していた。

  ただ、報告会の入場者からは、「『ささえあいネットワーク』といっても、参加者は全住民の1%にも満たない。やろうとしているのはいいことだが、もっとPRして、広めていかないと」といった声も聞かれた。

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  なお、西東京市では、6月15日発行の市報で、見守る側となる「訪問協力員」を募集し、夏から全地域で、より積極的な見守り事業を進めていく予定。


履歴
やっぱり名水!落合川と南沢湧水郡(2008年6月18日)
「HIV検査、無料です」(2008年6月4日)
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