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小 型 版

コミタク試行運行


 小平駅北口と小平市大沼町地域を結ぶ、乗り合いバスの小型版「コミュニティタクシー」が、さる3月24日、試行運行を開始した。市と地域住民、運行業者が協力し合って走らせるもので、6カ月後に利用状況を検証し、ニーズを見極めてから本運行にこぎつけたい考え。本運行には試行期間中の高い利用率が不可欠だが、小平駅を利用しない暮らしに慣れた住民も多く、「乗車率が不安」との声も聞こえてくる

コミュニティタクシー
小平駅と大沼町を循環
住民主体に期待と不安


 コミュニティタクシーは、いわば乗り合いバスの小型版。ワンボックス車両が特定のルートを循環し、乗客は設置された停留所で乗り降りする。バスに比べて、細い道を走れることや、経費が安いという利点がある。

  大沼町地域の場合、9人乗り(運転手除く)車両が、大沼地域センター、がす資料館、大沼公民館などをめぐる。停留所は11カ所で、1周約30分。通学・通勤での利用は想定せず、運行は平日の午前9時から午後6時まで。運賃は150円(未就学児は無料)。定員オーバーのときは、運行を請け負う東京昭和運輸から、追加車両がすぐに配送される。

  大沼町と小平駅を結ぶ交通としては、かつては西武バスが同駅北口そばまで運行していたが、1998年1月に、周辺道路の状況の変化などを理由に路線変更。以降、公共的な交通はなく、雨天時や、自転車に乗らない高齢者にとっては、不便が生じていた。

  今回の導入にあたっては、自治会や商店会、商工会など17団体で組織する「大沼町・花小金井地域コミュニティタクシーを考える会」が協議を重ね、ルートや運賃などを決定した。自分たちのニーズを満たそうと地域住民が主体的に運行にかかわっており、その事業のあり方に、小林正則市長は「これこそ、これからの地域社会の姿」と期待を寄せる。


  もっとも、住民がどこまで利用するかは未知数。市が昨春に行った運行調査では、高齢者らの多くが小平駅周辺に出ることを望んでいたが、実情は、西武バス、立川バスで花小金井駅に出たり、隣接する東久留米市滝山で買い物などを済ませる住民が多い。病院への交通手段を求める意見も多かったが、多摩済生病院や昭和病院への乗り入れは交通規制などで実現していない。大沼町二丁目北自治会(391世帯)が事前に行ったアンケート調査では、「利用してみたい」が45・4%と半数を割っている。

  10年前から、大沼町に循環バスを走らせようと運動してきた富田早苗さん(71)は、「コース設定に宿題が残った。走り続けてもらうためには住民がどんどん乗らなければいけないが、利用されるか心配がある」と本音を漏らす。また、市民主体の導入にも懐疑的で、「私としては、市民の日常的な交通に関しては行政の責任で実施すべきと考えている。住民の乗る乗らないで本運行が左右されるのでなく、採算度外視でも行うべき」と主張する。
コミュニティタクシー運行路線図
運行初日の3月24日、小平駅北口で運行式が開かれた(上)。左図は、大沼町地域のコミュニティタクシーの路線図(今後、変わる可能性あり)
時刻表はこちら



 一方で、運行により地域コミュニティーが生まれるとの期待も寄せられている。前述のアンケートを実施した同自治会会長の田中幸也さん(70)は、「同じ便に乗り合わせた人同士で会話もするだろうし、顔見知りが増えると思う」と話す。

  6カ月後には、花小金井地域でも試行運行が開始する。大沼地域と花小金井地域の試行に対し、市は約500万円の予算を組む。



  なお、同市には2004年1月から、中央公民館、一橋学園駅、小平駅などを結ぶコミュニティバス「にじバス」が試行運行されてきたが、運賃を改めるなどして、今月から本運行している。

  コミュニティタクシーの運行についての問い合わせは東京昭和運輸(TEL:042-345-0123)へ。


履歴
やっぱり名水!落合川と南沢湧水郡(2008年6月18日)
「HIV検査、無料です」(2008年6月4日)
各市、予算審議中(2008年3月12日)


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