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アベック優勝へ
夏本番
東久留米・西中ハンドボール部
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全国大会での優勝を目標に、東久留米市立西中学校のハンドボール部が、”熱い”夏を過ごしている。明日10日まで開催中の関東大会で上位3チームに残れば、いよいよ17日から全国大会。女子チームは昨夏、男子チームは今春の大会で、それぞれ全国制覇を果たしており、生徒たちは「この夏は男女アベック優勝を」と意気込んでいる。 【取材記者・谷
隆一】
男女とも昨年度の全国制覇で自信
夏の全国大会に向け、同部は男女ともに、経験豊富なメンバーがそろう。
男子は今春、3年生(当時は2年生)が、競技に必要な7人しかおらず補欠がいない状態で、全国大会を勝ち切った。誰も欠けてはいけないという厳しい条件を乗り切ったことで、一人ひとりに強い責任感が養われた。加えて現在は、1年生が11人入ってきており、万一のケガやアクシデントにも対応できるようになっている。
一方女子は、昨夏に全国制覇したときの主力メンバーが残っているうえ、昨夏より体格も大きくなった。春季大会では、全国ベスト8に終わったが、そのときの対戦相手は、最終的に優勝したチーム。しかも、相手チームは、毎日のように西中女子チームの試合ビデオを見て、研究しつくしていたという。
チームの特徴としては、男女とも攻守の切り替えが早く、運動量が豊富で攻撃的。キャプテンの齋藤正明さん、笠木美希さん共に、「この夏の目標は、全国大会での男女アベック優勝です」と口をそろえる。
まずは先月開催された都大会でアベック優勝を飾り、夢に向かって好スタートを切っているが、実は同部が強豪校に仲間入りした歴史は浅い。1992年から2000年までは、休部となっていた時期さえあった。
復活という形で、今の同部の原形が生まれたのは、01年。顧問を務める尾石智洋教諭(32)が転任してきたのが、直接のきっかけだった。
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尾石教諭=写真=は、前任の中学校で、チームを創部して全国大会に導いた実績があり、その手腕に期待した学校側も、コートを整備するなど積極的な後押しをした。
そのかいあって、初年度から男女とも約20人集まり、順調に部活動がスタート。途中で、練習の厳しさに女子全員が練習に来なくなるといった事件もあったが、衝突を乗り越えた2年後には、女子が全国大会に初出場。以降、女子は、毎年、全国大会に進むまでになった。
短期間で全国レベルのチームをつくった尾石教諭は、指導で重視することに、「生活指導」を挙げる。日頃の生活できびきび動けなければ、試合でだけ機敏に動けるわけがないという考えからだ。また、気持ちを引き締めて、きちんと生活しなければ、集中力が身に着かないとも考えている。
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尾石顧問「ワンプレーにこだわれ」
練習自体は、平日でおおむね2時間、休日は、半日から丸1日の時間をかけて行っている。早朝練習は行わない。
特徴的なのは、短い時間で集中して練習できるように、生徒一人ひとりの自発性を重んじている点。たとえば、全体での休憩時間は取らず、水分補給などは自分の判断で行わせる。
尾石教諭は、「“指示待ち”ではなく、自分で考えて行動できるように指導しています。ただし、その子の習得具合を見極めるのも重要。アルファベットが分からなければ英単語など覚えられないのと同じで、できないことがあれば、早い段階で修正するように心がけています」と話す。
同部躍進の要因の一つには、地域の底上げもある。
2004年には、地域の小学生を対象にした「東久留米ハンドボールクラブ」が発足。現在は1年生から6年生まで約40人が在籍し、この夏には、都の混合チームに選抜された男子数人と、女子チームが全国大会に出場するまでになった。同クラブ代表の澤田英夫さん(73)は、「中学に入って体が急成長する男子は必ずしもそうとは言えないが、マイナー競技でルールを覚える必要もあり、小学生から経験しているかどうかの差は大きいと思う」と話す。
同クラブには尾石教諭もアドバイザーとしてかかわっており、小中学生の交流も行われている。そうしたことで、小中学生ともに、精神的に落ち着いたり成長できる利点もあるという。
同部は現在、群馬県で昨日から始まった関東大会を戦っている最中。
尾石教諭は、「日本一を目標にやっています」と胸を張りつつも、「結果ではなく過程を大切にしたい。一つ一つの局面で勝たなければ、試合には勝てない。先を見ずに、ワンプレー、ワンプレーを大事に戦い、最後の最後で『あ、勝ったんだ』と気づくぐらいが理想ですね」と、教育者らしい一面も見せている。
なお、東久留米ハンドボールクラブへの問い合わせは、澤田宅(TEL 042―474―3002)へ。
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