| :「小平こども劇場」が「乳幼児の部」創設に先駆けて行った、わらべうたのワークショップ=3月8日、小平市小川町二丁目地域センターで |
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観劇や表現活動を通して子供たちの感性を伸ばそうと活動する市民グループ「小平こども劇場」が、今年度から、0歳から3歳までの乳幼児を対象にしたプログラムを始める。これまで会員は4歳以上としてきたが、地域の中で乳幼児やその母親が孤立しがちな状況があることから、人のつながりを生み出すことを目的に行う。また、ゆとりがないといわれる風潮の中で、生の舞台を見るなど、子供たちにゆったりした時間を与えたいとの狙いもある。 |
乳幼児の“観劇会”発足
「人のつながり」目的に
「子ども劇場」は、観劇や表現活動の機会を子供に与えようという活動で、1966年に福岡県で始まり、現在は全国約600団体、約30万人が参加する。地元でも西東京市や東久留米市などで組織されている。
今年15周年を迎えた「小平こども劇場」は、4歳以上を正会員に約450人が所属。小学低学年の部、高学年の部など、各年代に分かれ、子供の成長に合わせた観劇などをしている。
今回新たに始めるのは、その乳幼児の部。部会名として、「心を育てる文化にリンクする」の意味で、「ここりん」と名づけた。
基本的な活動は毎月1回で、観劇やリズムダンス、『ごっこ』遊びなど。観劇といっても幼児向けのプログラムで、たとえば、初回となる26日は、役者2人が擬音を交えながら、食べる、笑う、怒るなどを表現する「ぐるぐる」という芝居を鑑賞する。以前に単発の催しで鑑賞したとき、幼児に人気があったことから、活動初回の演目に選んだ。
こうした乳幼児向けの催しは行政なども行っており、0歳児から対象とはいえ、とりたてて珍しいものではない。ただ、同グループの場合、単発のイベントではなく、会員制にして、継続した人間関係を築くことを目標とする特徴がある。
その意図を、同グループ代表の田中尚子さん(54)は、「私たちは、地域で人とつながって生きていくことがいちばん人間らしい生活、と考えています」と話し、地域の人間関係が希薄になっていることへの危惧を口にする。たとえば、ちょっと出かける際などに、近所の人に子供を預けるという親が少なくなったことを挙げる。田中さんは、「子供は社会で育てるもの。地域がそれを担えないなら、子育て経験者がたくさんいて、さまざまな年齢の子供が集まる私たちのような会が、その受け皿になれればと思います」と話す。
交流が少ない中での子育ては、親からはゆとりを奪い、子供からは、遊びを含めた体験の機会を減少させる恐れがある。そのことから同グループでは、遊びを通しての集団づくり、居場所づくりを意識してさまざまな企画を立てている。
「乳幼児の部」立ち上げの中心になった笹せつ子さん(44)は、「集団づくりは習い事などでもできると思うが、多くの活動は『できた・できない』など価値観が一つ。対して、舞台や表現活動には答えがない。その中で子供たちは、一人ひとりの感じ方が違うことを知り、自分のことを考えるようになるのだと思います」と意義を説明する。
また、同グループの山田成子さん(54)は、「私たちは、遊んであげようとは思っていません。みんなで楽しい時間を持ちたいね、というのが活動の趣旨。子供も大人も、自由に自発的にかかわっていければいいですね」と話している。
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