シェフが直伝
安心素材でつくる家庭料理
協力:ひばりヶ丘「ブラン・ド・ブラン」
 「添加物なし」「家庭できる」「旬の食材をフル活用」を基本テーマにしたレシピ集。指南役は、西東京市内でフランス料理店「ブラン・ド・ブラン」を経営するオーナーシェフ久下博之さん。

 簡単で便利をキーワードに広がってきた化学調味料ですが、その弊害も多く指摘されています。

 パンやパイ生地から手作りするお店でも、家庭でも化学調味料を使わないという久下さんは、「必要のないものは入れない」というシンプルな考え方。

 毎月第1水曜の更新で、安心素材でつくる家庭料理のレシピをお届けします。


第9回 「地鶏の軽い煮込みトマト風味」(2007年4月)
 
  メイン料理の一品にもなれば、パスタのソースになったり、パイ包み焼きの詰め物にもと応用できる幅の広い煮込みを紹介。化学調味料なしで素材を味わうためにも、地鶏はちょっとフンパツしていいものを使おう!


第8回 「春キャベツの蒸し煮」(2007年3月)
 
  春、キャベツが甘くおいしい季節。この季節の野菜を使って、簡単なのにおいしいレシピを伝授。いつものペペロンチーノが本格派に変身しますよ。

第7回 「ドレッシング」(2007年2月)
 
 スーパーなどの売り場には、色とりどりのドレッシングが並んでいます。しかし、その多くは乳化剤や増粘剤が添加されているのが現状。酢と油さえあれば、驚くほど簡単に、そしておいしく作れるドレッシングのイロハを伝授。

第6回 「ホワイトルー」(2006年12月)
 
 寒い冬の夜、ホワイトルーで作ったシチューやグラタンは心身ともに温まる家庭の味。でも、市販のルーには、化学調味料やたくさんの添加物が…。簡単に安心素材だけで作るホワイトルーをモノにすれば、料理の幅はぐっと広がります。

第5回 「きのこ炒め煮(デュクセル風)」(2006年11月)
 
 きのこがおいしい季節。でも、家庭でのレパートリーは、そんなに多くないのでは? そこで、フランス料理のテクニックを応用して、簡単にできる「炒め煮」を作ってみませんか。作りおきしておくと、パスタもスープもあっという間に本格的になります。


第4回 「鶏ガラだし」(2006年10月)
 
 洋食のみならず中華でも味の基本となる、鶏ガラだし(フランス語では、「フォン・ド・ボライユ」)。スーパーでも粉末の鶏ガラだしが各種売られています。が、安価で便利な固形スープには、化学調味料はもちろん、デキストリンやセルロース、またph調整剤など数多くの食品添加物が含まれています。
 鶏肉店などで安く売っている「鶏ガラ」を使って、安全でおいしい「だし」に挑戦してみませんか。


第3回 「揚げナスのペースト」(2006年9月)
 
 マヨネーズ、トマトソースほどの馴染みがなくとも、簡単にできて、日常の食卓が華やかになる「揚げナスのペースト」を伝授。ナスは相性のいい油を使うことで、食品添加物をいっさい使わずに旬の味を引き出せます。


第2回 「トマトソース」(2006年8月)
 
 イタリア料理の基本となるトマトソース。シンプルでおいしいのに、レトルト製品などには、粉末ブイヨンや甘味料が添加されていることも……。作りおきができるので便利で、冷製パスタにもよくあう天然素材だけで作るトマトソースを伝授。


第1回 「マヨネーズ」(2006年7月)
 
 子供にも大人気のマヨネーズ。でも、市販製品には化学調味料や人工増粘剤が使われていることも。安心で経済的、そして失敗のない自家製マヨネーズを伝授。
マヨネーズ基礎編
マヨネーズステップアップ編
マヨネーズ調理編
マヨネーズ調理編


 2004年にひばりヶ丘駅南口に開店したワインと料理が楽しめるフランス料理店。オーナーシェフの久下博之さんが、食材の仕入れから調理まですべてをこなす。化学調味料をいっさい使わない料理は、丁寧な仕込みが評判になっている。秋には、キジやエゾジカといったジビエ(野生の肉料理)も楽しめる。
 全席禁煙、水曜定休。

ブラン・ド・ブラン
東京都西東京市谷戸町2-15-5
TEL/FAX 042-422-5578(要予約)

「家庭料理に足りないのは味見の回数」

 ブラン・ド・ブランのオーナーシェフ久下博之さんが、家庭料理に足りないものとしてあげるのは、「味見の回数」だ。
 市販されているレシピ集には、分量やゆで時間などが詳細に書かれているが、それでもうまくいかないことがある。が、「当たり前のことでもあるんです」と言う。

 「ムネ肉を蒸す、といっても、ひとつずつ厚みが違いますし、中火と言ってもコンロによってちがう。だから、何分蒸したかに神経質になるのではなく、ムネ肉に火が通っているかどうかに神経を使った方がいい」と言う。

 塩による味付けにしても、「小さじ何杯かの数字ではなく、味見しながら調整するのが重要」で、プロの調理人には、「ボウルに訊け」という格言があるのだとか。
 「安心素材でつくる家庭料理」でも、「ブロッコリーをゆでる」という表記はあっても、「ブロッコリーを○分ゆでる」といった表記はない。キッチンタイマーとにらめっこするのではなく、目の前のブロッコリーをかじってみることで、ゆで加減を知る。

 そんな「レシピ」だからこそ、いろんなバリエーションが楽しめる、というのが、久下シェフの考えだ。